オリジナル脚本「龍馬伝」・・ ― 2010/07/22 23:30
大河ドラマと言えば、N●K日曜日夜8:00~。
今年の「龍馬伝」で49作目。
大河ドラマは、原作があってそれを脚本化した作品が主流で、原作本がなく、
脚本家がオリジナルで書き下ろした作品は2割程度だそうです。
さらに、時代物が主流で一番古い時代を扱った作品は、海音寺潮五郎原作で平将門を主人公とした「風と雲と虹と」でしょうか。
大河は、歴史上の実在人物を一年間をかけて描くことが多いですが、中には架空の人物を主人公とした作品もあったり、橋田壽賀子脚本「いのち」や山崎豊子原作「山河燃ゆ」は、扱った時代が昭和で異色の作品でした。
近年、脚本家オリジナル作品で印象に残るのは、三谷幸喜脚本「新選組」でしょうか。この作品の三谷ワールドが描いた幕末そして新選組には、賛否両論がありあした。放送当時は、×××と思いましたが、今は、この作品は三谷幸喜作品として受け入れています。
今年の「龍馬伝」は、脚本家福田靖のオリジナル作品です。
話題作「HERO」「海猿」の脚本を手がけている福田靖氏のこの作品への意気込みは・・・。
「映像化されてきた龍馬は豪放磊落で、いつも同じ。最初からあの龍馬だったはずがなく、土佐で育った普通の青年がどう成長していくかを描きたい。既存のエピソードを全部ひっくり返してやろうと、けんか腰で書き始めた。世間の反発は百も承知で・・。」
「いきなり英雄だったのではなく、身分社会の差別を受け卑屈になったりしながら志を持ち、夢をかなえた時には国のシステムまで変えたいと思う。普通の若者が「龍馬」になる、そんな成長を一年かけて描きたい。」
真剣に視聴していない私が、物申すのもなんですが、世間の反発を百も承知で既存のエピソードをひっくり返して龍馬像を作り上げるのも結構ですが、出来たらあまり突飛なエピソードは、どうかと思いますが・・・。
多くの若い歴女の方々が、御贔屓の俳優演じる幕末の若者に注目しているので、あまり史実をひっくり返さない方が好ましいのではないかと。
また、大河時代劇を通して、日本の過去(歴史)に初めて接する人もいるので、
その辺を少しばかり考えて欲しいと老婆心で思うのですが。
流し視聴で感じたことは、この「龍馬伝」は、出演者は150年程前の姿格好をして演じていますが、すでに「時代劇」のカテゴリーを外れているように思えます。
うまく表現出来ませんが、近世から近代への変革の時代に普通の若者達が葛藤しつつ生き抜いて行く姿を描いたドラマ。
これからの展開は、そんな視点でこのドラマを見続けないと、少し違った史観を持ってしまうかもしれません。
龍馬が画策した「薩長連合」の本当の狙いは・・・。
龍馬が後藤象二郎に建白させた「大政奉還」とは・・・。
これからが幕末物の描き方、歴史観の難しさいところではないでしょうか。
福田本は、今後、龍馬をあまり倒幕に走らせるより、起業家坂本龍馬を楽しませて欲しいと思うのですが・・・。
今年の「龍馬伝」で49作目。
大河ドラマは、原作があってそれを脚本化した作品が主流で、原作本がなく、
脚本家がオリジナルで書き下ろした作品は2割程度だそうです。
さらに、時代物が主流で一番古い時代を扱った作品は、海音寺潮五郎原作で平将門を主人公とした「風と雲と虹と」でしょうか。
大河は、歴史上の実在人物を一年間をかけて描くことが多いですが、中には架空の人物を主人公とした作品もあったり、橋田壽賀子脚本「いのち」や山崎豊子原作「山河燃ゆ」は、扱った時代が昭和で異色の作品でした。
近年、脚本家オリジナル作品で印象に残るのは、三谷幸喜脚本「新選組」でしょうか。この作品の三谷ワールドが描いた幕末そして新選組には、賛否両論がありあした。放送当時は、×××と思いましたが、今は、この作品は三谷幸喜作品として受け入れています。
今年の「龍馬伝」は、脚本家福田靖のオリジナル作品です。
話題作「HERO」「海猿」の脚本を手がけている福田靖氏のこの作品への意気込みは・・・。
「映像化されてきた龍馬は豪放磊落で、いつも同じ。最初からあの龍馬だったはずがなく、土佐で育った普通の青年がどう成長していくかを描きたい。既存のエピソードを全部ひっくり返してやろうと、けんか腰で書き始めた。世間の反発は百も承知で・・。」
「いきなり英雄だったのではなく、身分社会の差別を受け卑屈になったりしながら志を持ち、夢をかなえた時には国のシステムまで変えたいと思う。普通の若者が「龍馬」になる、そんな成長を一年かけて描きたい。」
真剣に視聴していない私が、物申すのもなんですが、世間の反発を百も承知で既存のエピソードをひっくり返して龍馬像を作り上げるのも結構ですが、出来たらあまり突飛なエピソードは、どうかと思いますが・・・。
多くの若い歴女の方々が、御贔屓の俳優演じる幕末の若者に注目しているので、あまり史実をひっくり返さない方が好ましいのではないかと。
また、大河時代劇を通して、日本の過去(歴史)に初めて接する人もいるので、
その辺を少しばかり考えて欲しいと老婆心で思うのですが。
流し視聴で感じたことは、この「龍馬伝」は、出演者は150年程前の姿格好をして演じていますが、すでに「時代劇」のカテゴリーを外れているように思えます。
うまく表現出来ませんが、近世から近代への変革の時代に普通の若者達が葛藤しつつ生き抜いて行く姿を描いたドラマ。
これからの展開は、そんな視点でこのドラマを見続けないと、少し違った史観を持ってしまうかもしれません。
龍馬が画策した「薩長連合」の本当の狙いは・・・。
龍馬が後藤象二郎に建白させた「大政奉還」とは・・・。
これからが幕末物の描き方、歴史観の難しさいところではないでしょうか。
福田本は、今後、龍馬をあまり倒幕に走らせるより、起業家坂本龍馬を楽しませて欲しいと思うのですが・・・。
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