鳥彌三で昼食~2016/12/06 22:36

一泊二日の京都で紅葉を楽しむ旅が長くなってしまいました。
京都行を思いついた時は、一人旅のつもりでした。
姪のSAYAが「何処か行きたいな~」とLINEでつぶやいて来たので、
じゃあ女子旅にしようかと、二人で出かける事にしました。
SAYAも大人になって頼りになる一方、朝が弱いのは相変わらずでした・・・

さて、土曜日の夕食を何処も予約しておかなかったので、雨降る中で並んで
肉なべを食べた事は前回書きました。
実は夕食に、鳥鍋を食べようかと思い、検索して数件に電話をしてみましたが、どこも満席・・・
検索している時に水炊き鳥鍋の老舗鳥彌三に出会いました。
勿論、満席!!
それならば、「明日のお昼に行こうよ~」と言う事に・・・
午後2時半からならお席が空きますと言われて、即予約しました。。。

詩仙堂から京阪で祇園四条まで戻って来ました。
四条大橋からの鴨川・・・日曜日はどんよりとした雨雲の一日でした。

鳥彌三(とりやさ)は木屋町四条を下った高瀬川沿に、鳥料理屋として
天明8年(1788)から店を構えている老舗。。。
天明8年っていつ頃??江戸時代中後期の田沼意次の頃で、京都が舞台になる幕末より75年程前の開業と言う事になります。

創業220年以上の歴史を感じさせる京町家。。。
建物は登録有形文化財指定を受けていて、度々映画・ドラマ・CMに登場しているそうです。
2時半には20分程早かったのですが・・・
暖簾をくぐると、よく磨かれた上がり框や地板の黒い艶に歴史を感させるたたずまいでした。
2階のお部屋へ案内されました。
歴史に登場する多くの人達がここで、鳥鍋を食しながら喧々諤々議論を交わ姿に想いを馳せて、京都警護の会津藩士が・・・、薩長の志士が・・・、
身近に感じられてタイムスリップした様な気がしてしまいました。


綺麗に盛られた晩秋の先附
お鍋は、鳥ガラを煮込んだ秘伝の白濁のスープで、スープだけをいただいても、コクのある美味しいお味でした。
中居さんが、京都の地やさいとお豆腐、湯葉を順次お鍋に入れて給仕くださいます。
鳥は、丹波の地鶏と名古屋コーチンの骨付き肉の二種類を味わう事が出来ます。
自家製ポン酢でいただきますが、どの食材もスープとの相性が最高でとっても美味しかったです。

名物と言う事で、鳥の皮焼きも注文しましたが、こちらも見事にカリカリでお酒のおつまみには最高の一品でした。

お鍋の〆はコラーゲンたっぷりな雑炊。。。食材のうま味が凝縮されていて
やっぱりお鍋の〆は雑炊ですね。。。満足。。。
水物は果肉の柔らかい柿・・・奈良の江戸柿
老舗の細やかなおもてなしで、2時間近くの食事を堪能。。。
次回は、鴨川を眺めながら川床で食事がしてみたいと思いました。

さて、ゆっくりと食事を楽しんだ後は、京都駅に戻って、お土産に京都の
お漬物とお菓子を買って、東京への新幹線に乗り込みました。
久々の京都、SAYAとの女子旅、綺麗な紅葉を見られて楽しい旅でした。

お留守番してくれた、パパとワンコに感謝!ありがとう!
また、行かせてくださいね。。。

雨の詩仙堂〜2016/12/05 23:22

一週間が過ぎてしましました。。。
そうこうしている内に師走・・・もうしばらくお付き合いをお願いいたします。

京都の二日目、27日日曜日は降水確率80%以上の雨の予報・・・
外れる事なく前夜からの雨が、それでも時々小降りになりながら降り続く
一日でした。

雨の京都・・・何処に出かけようかと・・・ジュネちゃんも思案中

午前中の京都駅、人・人ですご~い混雑です。。。
それが、紅葉の名所となったらもっとです。

雨でも趣があって建物の中から紅葉が楽しめる場所は???
検索の結果、一乗寺の詩仙堂へ行く事にしました。
地下鉄烏丸線で、烏丸御池、三條京阪、出町柳、一乗寺と乗り継ぐ順路よりも、烏丸線終点の国際会館まで乗って、そこからタクシーで詩仙堂へ。。。
地下鉄の駅ごとのアナウンスに、ちょっとだけ京都の生活を垣間見られた様な気がしました。
タクシーの選択は正解で、白川通りから詩仙堂への緩やかな登り坂は、
傘をさしてはちょっと凹んだかもしれません(笑)
雨も手伝ったか人影が写らない写真が撮れました。
詩仙堂は、現在は曹洞宗大本山永平寺の末寺となっていますが、もとは、
徳川家に仕えた武士であり隷書、漢詩の大家であった石川丈山の山荘。
落ち着いたたたずまいを感じさせます。

書院化から眺める庭園。。。
同じ思いでここを訪ねて来た人が二重三重に書院座敷に座って雨の庭を眺めていました。
正面の葉の落ちた柿の木に幾つかの実が残っていたのが、印象的でした。

竹の樋と、そこに開けららた四角い穴から雨が落ちて風情がありました。



紅葉の盛りは過ぎてしまっていましたが、雨の詩仙堂の趣も良いものでした。
雨に負けてこの日は一眼レフを持ち歩きませんでした・・・

帰路は、緩やかな坂を下り叡山電鉄一乗寺から出町柳へ、そこから大阪淀屋橋行の特急であっと言うまに祇園四条まで戻って来てしまいました。
この日の昼食は、木屋町四条の「鳥彌三」を予約。。。つづく~

大原野神社へ〜2016/12/04 13:10

26日土曜日はお天気に恵まれて暖かい日中でしたが、午後も3時半を過ぎると少し肌寒くなって来ました。
それに朝は新幹線の中で朝食にお弁当を食べて、光明寺で苺大福を食べただけだったので、お腹も空いて来ました。
光明寺から吉峰寺、勝持寺と案内してくれたタクシーの運転手さんが、
大原野神社の境内に古いお茶屋さんがあるので、そこで休憩すると良いと教えてくれました。さらに後で電話をしたら迎えに来てくれると提案してくれたのでお願いする事にしました。

大原野神社は、桓武天皇が平安京遷都の10年前に長岡京に都を遷した時に、藤原氏の氏神社であった奈良の春日大社の分霊を祀ったのが起源で「京春日」と呼ばれています。
朱塗りの春日造りの社殿と猿沢池を模した鯉沢池があり、紅葉が美しい神社です。
鯉沢池の辺に赤い毛氈を敷いた時代劇に出て来るようなお茶屋さんがありました。ちょっと寒くなって来たので、私たちはお茶屋さんの中へ~~
温かいおでんを一皿と、私は甘酒をSAYAは抹茶をいただきました。
おでんは、鰹節がたっぷりと乗っていて美味しい出汁で煮込んでありました。
紅葉を眺めながらいただく甘酒も美味しかったです(o^―^o)ニコ

よもぎ団子も食べてみればよかったです。。。
この頃になると写真を撮るを忘れてます・・・
30分程休憩をした後、社殿をお参りをすませた頃には、参道の灯篭に
灯が入り良い雰囲気が漂って来ました。
迎えに来てくれたタクシーで最寄りの阪急京都鉄の駅洛西口へ~
駅で河原町までの切符は?と掲示を見上げたら、SAYAに「Suicaでいいんじゃない?」と言われて納得。
電子マネーが共通で使えるってとっても便利です。
週末の夕方四条河原町は、休日の渋谷の西武百貨店前の歩道の混雑に負けない人・人・人でした。まあ~、ここはいつでも混んでいますが・・・。

さてこの後、やっぱりライトアップされた昼間とはまた趣の違う美しい紅葉を
見たくて「秋はもみじの永観堂」へ~
昼間の市中の混雑、特に南禅寺から哲学の道、祇園東山清水さん方面の
混雑は半端じゃないと予想して、夜にしたのに・・・
甘かったです!!まず、永観堂方面へのバスはすし詰め状態で諦めて、
ようやく流していたタクシーで目的地へ到着。
拝観券を買うのに、6年前に訪れて時からは想像も出来ない、幾十にも往復する長蛇の列。。。30分並んで入場してからも、人の列・列・列・・・写真を撮る気にもなりません。前日には、池に落ちた人がいて、救急車が来たとか・・・
列に並ぶ事に対してSAYAは、いつも浦安の夢の国で並んでいるので、あまり抵抗はないみたいでした(笑)

永観堂を出る頃から、予報通り雨が降り出してきました。
この日の夕食は、時間の組み立てが難しかったので予約をしていませんでした。それで、高瀬川沿の木屋町通りを三条から四条へ歩いて、SAYAの食べたいお店を探す事にしました。
傘をさしながら木屋町通りを歩いてSAYAが決めた店はここ↓肉なべ千葉
~お店のHPより写真をお借りしました~
SAYAは、お豆腐が苦手で湯豆腐はパスで、これ系が好きなんです。
ここでも、雨の中30分近く並んで席が空くのを待ちました。
人気のお店らしく、ラストオーダーが過ぎてからも、お店に入ってくるお客さんが後を絶ちませんでした。
SAYAと「外にCLOSEの看板出せばいいのにね~」なんて言いながら
生ビールと肉の旨味たっぷりに京都の白味噌で仕立てたスープに、
レバーやハツなど9種類の部位の肉が山の様に盛られた鍋を楽しみました。
見た目よりあっさりしたスープで、〆のそばも美味しかったです。

ホテルに戻ってからラウンジで抹茶パフェをいただいて、長い一日を〆ました。翌日は、一日中雨の予報なので、どこに行こうかな~~つづく

善峰寺から勝持寺へ~2016/12/01 22:16

光明寺の次は西国三十三か所観音霊場第20番の札所で良峰の山腹にある善峰寺へタクシーで向かいました。
山門は良峰山の中腹にあるので、そこまでタクシーで上って、拝観する間
待っていてもらいました。
江戸中期に建立された立派な山門をくぐり、観音堂をお参りして
観音堂から眺める山肌は、落ち着いた秋の彩の風景でした。
鐘楼堂の場所からは、紅葉した枝越しに京都市街が見渡せます
こちらの鐘は、徳川五代将軍綱吉の厄年に、生母桂昌院が寄進したもので
「厄除けの鐘」と伝えられているそうです。
SAYAも私も厄除けに「ゴ~~ン~~」と鳴らして来ました。
大晦日にNHKの「行く年来る年」で毎年聞いている鐘の音でした。
今年は、善峰寺の除夜の鐘をどんな気持ちで聞くのでしょう。。。
こちらは樹齢600年以上の天然記念物の五洋松。。。
高さが2m足らずで横枝が北に約11m西に約26mと枝を伸ばしている
「遊龍の松」、龍が遊んでいる様な姿は、人口的に形を作られた日本一の
松だそうです
観音堂の屋根と鮮やかな紅が印象的な風景でした。

善峰寺の次は、西行が庵を結び花の寺と呼ばれている勝持寺へ~
学生時代一人で京都の寺社拝観をしていた頃に、桜の季節に訪れた事があります。
その時、桜が綺麗で印象に残ったので、その後、祖父母が京都に出かけた時に、「必ず行って来て!」と勧めた想い出があります。
決して広くはない境内には、西行桜を始め多くの桜が植えられていて
春は満開の桜を、そして秋はもみじの紅葉が美しい古寺です。

ジュネちゃんも紅葉を愛でていました~~(^▽^)/

勝持寺まで足を延ばすと紅葉を楽しんでいる人もそんなに多くなく、
ゆっくりと秋を楽しみながら写真を撮る事もできました。

時間も午後3時半を過ぎたので、お昼を食べたいなかったので、
そろそろお茶をしたくなりました。大原野神社でしばし休憩~~ つづく

晩秋の京都へ~2016/11/30 23:09

先週末26日土曜日に一泊で久しぶりの京都へ出かけ来ました。
エーデルが居なくなった2010年の晩秋に訪れて以来の京都。
今年はワンコと一緒に秋の旅を楽しみにしていたのですが、、、
それが叶いそうも無かったので、久々に古都一人旅をと思いましたが、
姪のSAYAが「一緒に行きたい~」と二人旅となりました。。。

土曜日の朝ゆっくりと品川駅で「のぞみ」に乗車~正午前に京都到着。
正確に3分間隔で発車する新幹線の本数に改めて感心。。。
車中、雪化粧した富士山が綺麗に見えました。

宿泊はホテルグランヴィア京都~京都駅ビル内のホテルにしました。
一泊なので、京都駅直結の利便差を優先しました。

実は今回は、何処で晩秋を楽しむかを決めかねていました。
のぞみの車中で、ガイドブックの地図を眺めながら思案。。。
貴船神社・鞍馬方面、、、嵐山から奥嵯峨の鳥居本、、、今年話題の東福寺は避けて、、、永観堂・南禅寺・東山界隈はライトアップだから夜間拝観、、、
すでにあちらこちら紅葉の盛りは過ぎているけど、出来るだけ穴場的な場所は何処???  善峰寺に目が留まりました。。。
中心から少し離れて多少交通が不便な場所なので、穴場に違いないと、
西山の紅葉を楽しむ事にしました。

ホテルにチェックインを済ませてから、タクシーで向かう事にしました。
電車とバスを利用したのでは時間がかかりすぎるので・・。
ますは、善峰寺の前に光明寺に寄る事にしました。

光明寺に着いてみると、観光バスも来ていて混雑はしていましたが、
嵐山や市内の寺院程ではなく、こちら方面を選択して正解だと思いました。

境内の楓の紅葉は、多少鮮やかさは消えかけていましたが、
まだ黄色や紅のグラデーションを楽しむ事が出来ました。



そして、今回の京都にはジュネちゃんが一緒。。。
ジュネちゃんはいっもSAYAと一緒に行動しているニャンコです~
ジュネちゃんが眺めているのは、こちらの信楽庭~
お庭を眺めて何か思いにふけていたみたいです。。。(^▽^)/


「花より団子」とお茶屋さんで、苺大福で一休み(⌒∇⌒)
カスタードクリームとこし餡をいただきました。。。



この後、運よく空車のタクシーが待っていたので、善峰寺へ。。。つづく

鷹ガ峰光悦寺へ・・2010/11/24 22:31

今日は最終日。。。いつまで休んでいるのかと叱られそうですが・・・・、今日まで休日。
今回の紅葉狩りを計画した時から、鷹峰の光悦寺へ行って見たいと思っていたのでので、最終日の朝は何時もよりは早く食事を済ませて、ホテルを出発。早いと言っても、9時半ですけどね。
それでも、光悦寺へ着いた時は、人はまばらで、庭を見ているうちに人が多くなり、そうなるとみんなで同じアングルにカメラを向けて・・。
天邪鬼な私は、違うアングルを探して、散り行く秋を撮りまくり。
紅葉見学は、出来るだけ開門時間に目的地へ到着するのが、ベターな事を
再認識。
光悦垣ともみじ

ススキと満月 源光庵
源光庵では、山門の白い丸窓を満月に見立てて、そこに沿うススキがまた一味違う趣を生み出していました。
しょうざん鷹峰芸術村の日本庭園といい鷹峰界隈の紅葉は、心に残る色彩と
造形美でした。
樽の茶室

北野天満宮の「御土居」の紅葉・・・。
秀吉が都の洛中洛外の境界を示す意味と水防の為に築いた土塁を「御土居おどい」と呼んで、北野天満宮の西を流れる天神川に沿ってその石積みが残り、
川に沿った沢山の紅葉が華やかな色に染まっています。
天神さまは梅林だけじゃないようですね。
御土居の紅葉
今日は晴天も手伝って、その後、上賀茂神社、梨木神社、京都御苑と欲張って
西に傾く陽に染まる紅葉を満喫して帰ってきました。

山崎の地と言えば・・・2010/11/23 22:00

昨晩、友人夫妻と夕食をした折りに、大山崎山荘へ行くことを勧められました。

今日は、まあまあの晴れ、もう少し陽が差すと紅葉が綺麗なんだけどと思いつつ、昨晩話に出た大山崎山荘、光明寺へ出かけました。
阪急京都線で大山崎へ。
山崎で連想するのは、秀吉が光秀を破ったのが山崎の合戦、サントリーの「山崎」等々。
???
大山崎山荘は、大正・昭和初期に建てられた洋館で、現在はアサヒビールが
修復整備をすすめ、さらに安藤忠夫設計の新館の美術館棟を加えた、天王山南麓に位置する庭園も綺麗な山荘美術館です。
木津川・宇治川・桂川が合流して淀川になって流れて行く流れが眺望出来る
はずなのですが、残念ながら今日はすっきり晴れ渡っていなかったので・・。
安藤忠夫の得意とする風景のじゃまにならない地中の宝石箱と名付けられたたコンクリート棟では、モネの睡蓮を観賞することができます。
大山崎山荘

山崎まで来て・・、素通りは無いでしょと、光明寺へ行く前にサントリー山崎蒸留所へ。。。。。見学は無料。。。試飲付き。。
ブランデーケーキの様な甘いいい香りが漂う中を、丁寧な説明付きで工場見学します。
樽の並ぶ貯蔵庫は、空調管理のない山崎の自然のままで、数十年の熟成中。
只今熟成中!
山崎10年のウイスキーと12年を試飲。山崎の名水付きで・・。
久々のウイスキー、熟成された香りが・・・。でもそんなに奥深い味がわかるわけじゃないけど・・・。
お土産
ようやくお昼を済ませて光明寺の紅葉を鑑賞したのが、3時半頃。。。
陽が西に傾きはじめ、時々差す西日に赤や黄色そして緑の色とりどりの葉が綺麗で、ここの紅葉は何て色が多いのだろうと・・・・・。人も多かったかど・・。
4時になってしまったので、善峰寺は今回は断念。
光明寺








雨の大原へ・・・2010/11/22 23:23

今日の予報は雨!
朝カーテンを開けた時は、夜中に降った雨が上がっていて、曇り空ながら何とかなるかな・・と。でも、お昼過ぎからは傘が必要な予報。

さて、今日は雨降りで何処へ出かけようかと相談の結果、大原へ出かける事にしました。夜6時に四条河原町の高島屋前で、Qさんの友人と待ち合わせをしているので、お土産に持参した花の苗をとりに一度ホテルに戻る事にして出かけました。
ホテルを出て京都国際会館まで地下鉄で、そこから始発のバスで大原へ。
大原三千院の庭
京都の観光名所の大原は雨模様でも、沢山の人が・・。
バスの停車場から三千院まで道筋は、漬け物やいろいろな趣味の店が並んでいて、覗きながらぼちぼちと三千院へ。赤い紅葉は綺麗なんだけど団体さんが大勢でちょっとね・・と、云う感じでした。
三千院の先の実光院・宝泉院は、団体さんが訪れる事は少ないようで、額縁に入った様な秋の風情を眺める事ができました。
三千院の庭を歩いている頃から雨が降り出し、傘を差しての紅葉狩りになりましたが、雨に濡れた緑の苔の美しさと、少し終わりかかった紅葉の赤がしっとりとして良い庭の風情を楽しみました。
でも、傘を差してのα55での撮影はしんどいので、雨の中ではコンパクトカメラに頼って紅葉をカメラに納めました。
帰り道は八瀬の瑠璃光院へよって、数寄屋造りの二階書院から眺めた紅葉はなかなかでした。上から紅葉を眺める景色は少ないので・・。
瑠璃光院

チェリー材のベンチ・・・2010/10/21 16:00

暑い頃に、依頼してあった写真のベンチが、今月の初めに京都から届いた。。。

4年程前にスライド書棚をお願いしてからお付き合いしている家具のヤマカワさんからです。家具のヤマカワさんは、木の温もりを大切に丁寧に使う人の気持ちを考えて家具を製作してくれるお店・・・。
そして、息子さんが、「ポケット一杯の幸せ」を届けたいと「たすかーたそるて」のブランドでオーダー家具やリフォームの仕事で幸せの空間作りに励んでいます。東京での展示会の折りに、このベンチを見て、チェリー材で製作をお願いしました。
ブラックチェリーのベンチ
寝室には、腰を掛ける場所がベットの上しかなくて、靴下などを履く時にちょっと腰をおろすベンチが欲しかったのです。スペースから考えて、この座板の幅が気に入りました。そこでベットの高さに合わせてオーダーしました。

オーダーした折りに、「急ぎます??」
「いいえ。。。???」
「これって、半端な木が出た時に製作するんで・・・。」
なんて、木を無駄にしないなんてエコな家具なんでしょう。。。。。
そして、気長に待って届いたのが今月の初めでした。

靴下を履く時や、TV見ながら歯磨きしたり、このベンチとっても重宝しています。
だって、今までは布団の上に重力をかけていたので、羽毛がぺっちゃんこ・・・・、可哀想だったんです。
このベンチのおかげで、小さな悩みから解放されました。

ついでにベットとボードについても紹介しておきますね。。。
ベットは、自然素材のみを使用したオーストリアの家具ブランドTEAM7です。
接着剤を使わず、塗装も木油と蜜蝋のみで仕上げてあります。
笑い話を一席・・・スキー大好きのQさんは、オーズトリアのベットで寝起きすれば、もっつとスキーが上手くなると・・・。
TVが置いてあるボードは、まん中にデッキが収まるようにデザインしたオーダー家具です。これは、15年来のお付き合いの駿河意匠さんの製作です。
シンプルなデザインで使い勝手のいい引き出しになっています。
チェリー材のボード


双葉葵・・葵桂・・2010/05/17 22:19

葵祭に欠かせない、「葵桂」・・・
「葵桂」アオイカツラが植物名???「葵カズラ」???
ようやく理解出来ました。

「葵桂」は「きっけい」と読んで、葵と桂の葉を組んで祭りに参加される方々の頭や胸元を飾ったり、腰輿や牛車に飾りつけるものをさします。
葵桂
「葵」は双葉葵の事で、茎が地をはって伸びる馬の鈴草科で、葉の形がハート形をしていて、伸びた茎が二股に別れて葉を付けるので双葉葵の名がつき、下鴨神社の神紋で加茂葵の別名もあります。・・・ただ葵と言うと立葵を指す様です・・・

「桂」は、雌雄異株の落葉高木で、黄緑色の円形の葉をつけ秋には黄色く紅葉します。葵祭で用いられるところから加茂桂の名がついています。

葵祭の前に、この双葉葵と桂の枝葉を絡ませて「葵桂」を作り飾りとして用いるのです。
飛鳥時代聖徳太子の祖父にあたる欽明天皇の御代から続くとされる葵祭は、凶作が続き、「葵を飾り祭りを行って待てば地上に降りよう」との神託を受け、五穀豊穣を願って葵を衣装や冠そして牛車に飾って祭りを行ったと伝えられている。また、葵は女性で桂は男性を表しているので、いっしょに用いるとか・・・。

下鴨茶寮の御膳についていた双葉葵を、持ち帰り水揚げをしたら、しゃきっとしました。思ったより丈夫でしたが、根付かせるのはちょっと無理かな・・・。
双葉葵
上賀茂神社では、双葉葵を株分けして里親として育てる「葵プロジェクト」を行っている事をしりました。かつて群生していた双葉葵の植生に協力を求めています。

黄門様の「この紋所が・・・」と印籠に描かれていたのは、この葵の葉が3枚描かれた「三つ葉葵」・・・。徳川家の紋にもなっています。それは、三河国が上賀茂神社の領地であったからとか・・・。