サラ・ブライトマン コンサート・・・2013/07/03 22:48

サラ・ブライトマン コンサート
昨日の夜は、東京国際フォーラムでのサラ・ブライトマン 「Dreamchaser」(夢追人) 
コンサートを聞きに行ってきました。
3年振りの来日。。。
2010年の東京国際フォーラムでのコンサートから3年経ちました。
今回のコンサートチケットを予約して受け取ったのは今春4月初旬。
コンサートの7月までは、だいぶ先の事だと思っていたのですが・・・。

昨年、サラの宇宙旅行が発表された時は、とっても驚きました。
53歳にして少女の頃の夢を実現するバイタリティーは素晴らしいの一言に尽きます。

宇宙への夢を追い続けてCD「Dreamchaser」を発表してのワールドツアー。。。
背景のスクリーンには宇宙をイメージーした映像が流れ、特殊照明によるステージ。。。宇宙が表現されていました。
ふたりのダンサーの宇宙空間を遊泳しているかの様な踊りが印象的でした。
見事に今回のサラ・ブライトマンは、宇宙に夢を追い続けているシンガーです。

今回の席が43列-5・6だったので、ステージが遠くてサラの表情までは楽しむ事ができませんでした。
ただ、3年前より少しふくよかになった様にみえましたが・・・。
席位置の為か、出だしの数曲、サラの高音の素晴らしさが割れてしまった様な音響で
とっても残念でした。

日本語で歌った「風のとおり道」や、「Time To Say Goodbye」では、
美しく澄んだ歌声を聴く事が出来ました。
「Phantom of the Opera」は、何時もながら素晴らしい音域でした。

次回、宇宙から戻ったサラ・ブライトマンが表現する世界は、
どんなステージになるのか楽しみにしています。

ココロの学校・・・谷村新司・・・2011/10/17 23:10

土曜日15日は、谷村新司トーク&ライブ支援キャラバン「ココロの学校」行って来ました。。。

今回の「ココロの学校」トーク&ライブは、品川区民芸術祭2011参加コンサートなので、
大井町駅に隣接したきゅりあん大ホールでした。
ココロの学校

ピアノの伴奏で歌い上げる「いい日旅だち」「陽はまた昇る」そして「サライ」と、どの曲も静かな思いが
ココロに届きました。
そして、「ドレミファソラシド」音の話も・・・。
ド=土、レ=火、ミ=水、ファ=風、ソ=空、ラ=宇宙、シ=死、そして再び一オクターブ上の土に返る。人は土・火・水で、風は空へ、空はさらに宇宙へつながり、死して再び土へ・・・。
ココロの学校の先生のお話でした。

娘の谷村詩織さんが、ココロの学校の生徒として出演。
ふふふ・・・、チンペイさんも親子でステージに立ち、今年の4月には初孫「丹杜君」が誕生した話をしてました。。。アリスから長い時間が過ぎたな~~って思いました。
家族が織物の綾の様に綴られて行く幸せを、静かに言葉を大切に語りながら丁寧に歌って聞かせてくれました。。。感謝。。。



檜ホールのコンサート・・・2011/06/20 22:40

昨日の午後は、檜ホールのコンサートへ行って来ました。

湯河原吉浜の曹洞宗のお寺吉祥院さんが総檜造りで建築したコンサートホールが、相模湾を見下ろす高台にあります。
この写真がホールの入口の様子です。
コンサートホールには見えないでしょう・・・。
内部は、総檜造りなので完成してから5年が経っても今でも檜の良い香りがします。入口で靴を脱いで入るので、檜の感触を直に感じることが出来る親近感の持てるホールです。
檜ホール
今回のコンサートは、ユニセフチャリティコンサートで、檜ホール5周年記念コンサートでした。
ポスターで初めに見たとのは、シュットガルト室内管弦楽団によるコンサートで、
演目は、モーツァルトのアンネ・クライネ・ナハトムジーク、バッハのブライデンブルク協奏曲第5番などでした。
ドイツの室内管弦楽団の演奏を、こんな気軽に聞けるチャンスは少ないと思って、チケットをお願いしました。。。
ところが、ところが・・・、受付を済ませて受け取った紙には「東京交響楽団のメンバーによる管弦楽」と書かれていました!
いつ変更になったのか???
源発事故の影響なのか??理由は不明です。
変更になったので、キャンセルされた方も多かったと聞きました。
曲目は、、モーツァルトのアンネ・クライネ・ナハトムジーク セレナーデ第13番
ト長調 K.525 や、交響曲第40番K.550 ト短調 が演奏されました。
檜の香りに包まれて、心地よい音楽で一時を過ごして来ました。

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ユニセフチャリティーコンサートだったので、ユニセフのパペット・ベアーを買って帰りました。もちろんお留守番のソフィへ。。。
ソフィ
          さっそく喜んで、可愛がって(?)ハグハグ・・・・・・。
お土産


映画「さくら.さくら」・・・2011/03/06 22:40

昨日から東京で上映されている
「さくら.さくら~サムライ化学者高峰譲吉の生涯~」(銀座シネパトス)を観て来ました。

昨日お茶を飲みながら新聞をめくっていて目にとまりました。
昨年3月に金沢・高岡で先行上映され作品で、日頃お世話になる胃腸消化薬タカジアスターゼを発見した高峰譲吉博士の生涯を描いた映画。

「武士の家計簿」に続いてまたまた加賀藩出身。
加賀の学業文化の高さが感じさせます。

高峰譲吉博士の偉業
1.現在も手術で欠かせない血を止める働きをするアドレナリンの抽出。
2.消化・糖化作用のタカジアスターゼの発見。 →第一三共(株)
3.日本農業の大変革を目指す人道肥料会社の設立。 →日産化学工業(株)
4.日本におけるプラスチック生産の道筋。 →住友ベークライト(株)
5.黒部川水系の電源開発によるアルミ製造の計画。 →黒部ダムの水力発電による
                                  富山のアルミ製造産業
などなど、「ヘェ~、この会社もあの会社も、ここからスタートとしているんだ。。。」と・・
教科書で高峰譲吉の名前は記憶にありましたが、これほど多くの業績を挙げた化学者であり明治大正期に日本の発展の為に実業の世界でも尽力した人物だと初めて知りました。
譲吉の成功は、失敗を積み重ねて生み出された研究発明を忍耐強く支えてくれた
アメリカ人女性の妻であり、その義母の譲吉への期待・・動機はどうあれ・・に大いに
助けられた事も、この映画は描いている。

タカジアスターゼの発見後、米国薬品会社と製造販売権契約をする時に、「日本の販売権だけは譲れない。」と主張し、契約が成立しなかった時の譲吉の心は、日本人であり日本の為に発明を生かしたいとの強い思いからだったのだろう・・。
結局、日本での製造販売権は契約から除外することになり、それが、薬の三共の
誕生となる。

譲吉の加藤雅也さんも好演していて、2時間半近い作品で高峰譲吉博士を、
こんな日本人がいたことを知ることが出来る作品でした。

高峰博士は、日米親善の願いからワシントンDCのポトマック河畔の桜の植樹に尽力し、来年2012年が100年目になる。
さらに映画『TAKAMINE アメリカに桜を咲かせた男』が製作されていて、
この春に金沢で先行上演され、来年に全国上映が予定されている。
こちらは、化学者としての高峰譲吉より、日露戦争前夜からアメリカでの日本の地位向上に尽くし、アメリカ世論を日本側に導くために、日米間の文化交流・親善に尽力する姿を描いている映画になっているようだ。
「坂の上の雲」の時代、アメリカでどんな民間外交があったのか・・・。
来年の上映時にも観に忘れなければ行くつもりですが・・・。

「テンペスト」行って来ました・・・2011/02/23 23:29

昨年11月にチケットを購入した「テンペスト」を観て来ました。。。
2010年11月10日にACTオンラインチケットで、座席表をチェックして2階最前列中央の座席を予約してありました。なんだか、かなり以前の事で、カレンダーのスケジュールに書き込んでないと、忘れてしまいそうでした・・・。

琉球ロマネスク「テンペスト」
19世紀の琉球王朝、激動の時代が舞台に。
運命のいたずらに翻弄されながら、真の愛を貫いた琉球の女の壮大な愛の物語!!
出演//仲間由紀恵/山本耕史/福士誠治・・・

面白そう。。。出演者にも興味ありあり。。。で、キーボードたたいてチケット予約。
テンペスト
それで、昨晩赤坂ACTシアターへ。
PM7:00開演で、途中20分の休憩をはさんで、なんと終演は10:20。
なが~~かった!(実感!最後の方はここで終わりかなって何度か思いました。)

琉球王朝絵巻、スペクタクルロマン、面白かったです~ヨ。。。(本当に!)
映像とナレーション(野際陽子:声だけの出演)をからめての早い場面展開は、映画と舞台を混ぜこぜに観てるみたいでした。

主人公真鶴(まづる:仲間由紀恵)は愛する琉球の為に女を捨て、孫寧温(そんねいおん)の名で男として琉球王朝の官僚になり、行政・財政改革に着手し才智を発揮するが、権力と陰謀により女である秘密を握られ、八重山への流刑・・・。
そして、再び王宮へ王の側室としての復帰と、男孫寧温として国難を救う為の外交折衝の活躍。世継を生むが、孫寧温=真鶴と知れたことによるさらなる波乱万丈の運命が。。。
愛する琉球にすべてを捧げた真鶴と、薩摩藩士朝倉雅博(山本耕史)の恋の行方。

このあらすじを読むと原作は、劇画かななんて感じですが、文芸誌に連載されて単行本もベストセラーになった沖縄出身の作家池上永一氏の作品です。
原作は読んでいませんが、舞台よりさらに波乱万丈の運命が展開されている、ライトノベルだそうです。読まなくてもなんとなく解るような気がします・・・・・。

舞台は、娯楽的に楽しめて良かったです。
仲間由紀恵さんの踊る姿は、紅型の琉球衣装に手の動き足の運びが美しく、真鶴の
琉球への思いが伝わって来ました。
一番は、生瀬勝久さんが演じた、琉球王国の最高神女キコエノオオキミ(聞得大君)が存在感があって良かったと思います。
山本耕史クンの薩摩武士朝倉は、ちょっと笑えたけど・・・。(よかったですよ。)
薩摩示現流は、耕史殺陣になるとああなるんですか・・・。
恋の行方はハッピーエンド(??)・・・。
ライトでしょ。。

琉球・沖縄について感じた事は、また明日書きます。












映画「武士の家計簿」鑑賞・・・2010/12/11 10:06

先週末より上演されている「武士の家計簿」を見て来ました。。。
武士の家計簿
昨夜は、Qさんが友人との飲み会へ出掛けたので、飲み会が終わるまで「武士の家計簿」を見ようと前々から決めていました。
さて、「渋谷 or 品川」どちらで見ようかなと・・・。
渋谷は、西武B館の裏でロフトの並びの渋谷シネパレスです。
スクリーンもあまり大きくなく、客席も120席から150席程度の小さな所ですが、
小奇麗で気持ち良く、一人での映画鑑賞には良いシネマだと思います。

シネスクリーンでのフイルム鑑賞は、久し振りで3~4年振りかもしれない。
この頃は、すぐにTVで放送されるので、それで済ませているから・・・・・・。

渋谷シネパレスは、席がすべて指定席で、チケットを購入する時に画面を見て場所を
指定します。上演25分前に行ったら、画面上で埋まっている席は3席程でした。
お金を払おうとしたら、プライス表を指して「どちららになりますか?」って聞かれたんです。「エッ?何?」と思ったら、「一般 or 学生 or シニア・・」のどちらですかって事だったんです。
まさか、学生だとは思わなかったでしょうから、1800円 or 1000円かって聞かれた訳でしょうね。1000円で鑑賞したいけど、残念と言うかお陰様と言うか1800円を払いました。

「刀ではなく、そろばんで、家族を守った侍がいた
         ・・・家族の物語が、168年前の家計簿から今、よみがえる。」

江戸時代後半から明治・・、髷を結って刀をさしお城勤めをしているし主人公、背景からは時代劇なんだけど、時代劇じゃなくて現代のホームドラマの様な感じを与える坦々とした映画でした。
原作が原作だけに、物語がどのように展開されるのかと思いながら鑑賞していたら、
刀ではなくそろばんで生きる侍の家族を丁寧に表現して見せてくれました。
そして、そこには興行としての見せ場として、「父と子」の葛藤とそれを見守る母の姿が
展開されていました。
ただ、当時の社会背景や経済を理解して見ていないと、なんだかわからないかもしれないな~と、思ってしまいました。かなり、話が坦々と展開してしまうので。。。
もう少し丁寧に役職などの説明や、家計簿の内容を描いてあると、前知識のない人にも
優しいかったかなと感じてしまいました。

家財道具一切を並べて道具屋に売り払い、無利子の拾年月賦を交渉し、直之が子供の顔を真直ぐに見たいと言う箇所が、この映画の見せ場ではないでしょうかね。
猪山直之の愚直で実直な人柄が表現されていて・・・。
そして、168年経って自分が記した入払帳が、こんな形で世の中に知れ渡ったなんてきっとあの世で驚いていることでしょう。

猪山家については後日に・・・。
こちらも参考にしていただければと少しは、物語の理解が深まるかも。
 
猪山家の財産売却リスト



高橋竹山 津軽三味線ひとり旅・・・2010/10/27 22:46

今日の公演は紀尾井ホールで14:00開演。
栗友の陽子さんと前々から一緒にお昼を食べる約束をしていたので、昨日、
ホールに近いホテルニューオオタニの麺処NAKAJIMAを予約をしておきました。ゆっくりとおしゃべりをしながらお昼を食べられる所を探して、ホテルに決めたので、ランチコースはスイーツ付きで1800円・・。お蕎麦の盛りもそこそこで、ゆっくり食事が出来て正解だった・・・。

さて今回の「高橋竹山 津軽三味線ひとり旅」は一昨年の再演で、生誕百年記念公演。
生涯竹山を爺ッチャと呼んで慕っていたナミコ役の高林由紀子さんの追想の
朗読で物語が進行し、爺ッチャ役の栗様が見事な津軽弁で竹山を甦らせ、
そして、バックに映し出された在りし日の竹山の演奏映像と二代目竹山が津軽三味線を競演する1時間半の舞台です。舞台は、上手にナミコが、下手に爺ッチャが椅子に座り、二代目竹山は、物語の進捗に合わせて演奏を挟みます。
津軽三味線ひとり旅
一昨年に次いで二度目の観劇ですが、今回も二代目の太棹の三味線が力強く響き、盲目の演奏家高橋竹山の津軽への熱い想いが、高林由紀子さんの涙と栗様の背筋の伸びた声量から発せられる美しい津軽弁から伝わってきました。
1975年頃、渋谷パルコへの途中、小劇場ジャンジャンの入口で竹山のポスターを良く見かけた思い出がある。今思うと当時演奏を聞きに行かなかった事が悔やます。
閉めの「岩木」は、演奏者を近くで見ているとばちを持つ手の色が変ってくるのがわかる程に荒々しく力強い曲で、心に伝わってくるものがある。

終演後、高林さんはロビーで、「明るく演じようと思っているんだけど、今日も涙が出てしまい・・。」と話されていました。
ロビーでの栗様・・・。「高林さんの涙に誘われちゃったよ・・」と・・。
明るくファンの方と話されたり、サインに応じられたり・・・。
離れていても声が良く通るので話が筒抜け・・・。
ロビーで・・
終演後ロビーで・・

今回の生誕百年記念公演は、明後日の京都公演そして12月の北海道・青森公演と続きます。






サラ・ブライトマン コンサート・・・2010/10/23 08:26

昨晩は、東京国際フォーラムの
     「SARAH BRIGHTMAN in concert with Orchestra」へ・・・・・・
サラ・ブライトマン

8月のチケット発売日にゲットできたのが、最終公演の追加公演日でした。
普通なら週末の夜、ゆったりと夫婦でコンサートを楽しむのでしょうが、
我家はなるべく金曜日の夜は予定を入れたくないのですが・・・。
週末のガーデンへ出かけなくてはならないから。
これもなにかと不都合なことが起きるもんで、金曜日の夜の誘いって結構多いものです。

7時開演なので、少し早く出かけて夕食をすませ様と・・・。
東京フォーラム界隈は、ここ数年でどんどん様変わりしています。
さて、どこで食事をしようかな・・・、でも、行き慣れないとダメなもの。
結局、「赤虎餃子房」で、棒餃子と焼きそばで済ませました。
この後、サラ・ブライトマンの音楽を楽しむ前奏曲としては、情緒皆無でしたね。

サラ・ブライトマンのコンサートは、昨年の日本武道館に次いで2回目です。
どちらかと言うとQさんのお気に入り・・。
昨年の「シンフォニー・ザ・ワールド・ツワー」の時の様に舞台の仕掛けもバックダンサーもいない、新日本フィルのオーケストラをバックに澄んだソプラノを心に響かせてくれるシンプルなコンサートでした。
武道館コンサートより音響もよいので、席が36列目でサラの表情は遠目で判りませんでしたが、気持ちよく高音が響いてくるよいコンサートでした。

それまでの白のドレスから一転しての真紅なドレスで歌いあげた「オペラ座の怪人」の高音は最高の盛り上がりでした。
そして、アンコール最終曲「アベェ・マリア」が心に残りました。。。。。。

国立劇場歌舞伎公演・・2010/10/19 20:05

久々に歌舞伎公演へ出かけました・・・。
実に10年振り!自分でもびっくりしてます。
何で突然、国立劇場へ歌舞伎を観に出かけたか???
それは、10月の演目に、真山青果の「将軍江戸を去る」がかかるのを知って、
何が何でも観たいと、予約開始と同時にチケットを手配していたのです。

「謎とき徳川慶喜」の著者河合重子さんは、「慶喜ファンになったのは、・・・15歳の時だった。・・・真山青果の戯曲「将軍江戸を去る」を見て、・・・慶喜の凛としたせりふにすっかり感激してしまったのだ。」と書かれていて、それから65年以上、慶喜贔屓を通してこられて著作をまとめられたのです。
そんな河合さんを虜にした慶喜の芝居を、チャンスがあったら観てみたいと思っていました。
そして、中村吉右衛門が20年振りに演じる徳川慶喜と合わせて楽しみに出かけて行きました。
国立劇場10月公演
10月歌舞伎公演

「天保遊侠録」も真山青果作で、勝海舟の父親小吉を主人公にした作品で、
無役の小吉が我が子の将来を考え自身の役付きを画策して上役を接待するが、元来の破天荒な小吉にはしょせん無理。。。
吉右衛門演じる江戸っ子で器用に立ち回ることが出来ない小吉の父として息子を思う気持ちと、江戸っ子の気概が伝わってくる舞台でした。

さてお目当ての「将軍江戸を去る」は、第二幕第二場上野大慈院の場からが
よかった。
慶喜の思いと山岡鉄太郎の「尊王ではなく勤王たれ」との命がけの諫言。
最後の千住の大橋の場で、慶喜が山岡に「勤皇の大儀は決して忘れぬ」と声を掛け、橋板に足をかける慶喜に山岡が「それが江戸の地のさいはてでござります・・。その足の御一歩が、江戸の地の限りでございます。」と声を発し、
慶喜が「天正8年・・徳川家康江戸城に入り、慶応4年4月11日徳川慶喜江戸の地を退く。・・・・・江戸の地よ、江戸の人よ、さらば・・・。」と・・・。
真山作品はせりふまわしが泣かせると聞いていたが、徳川の終焉、江戸を去る最後の将軍慶喜の最後のせりふは心に残る。
千住大橋を渡る後姿の慶喜で幕となる。慶喜贔屓には涙涙の幕。。。
半藤さんならずとも、江戸贔屓には心に残る新歌舞伎作品であると感激。
終演後、江戸城を半周してしまった。。その話は明日・・・。

久々の歌舞伎の舞台での吉右衛門は、やっぱり鬼平のイメージが強いから
慶喜より小吉役がよかった。染五郎の山岡鉄太郎役も好演だった。
20年前には片岡仁左衛門(現)が山岡を演じたそうだが、それも観たかったな。。。


アリスは航空母艦・・2010/03/05 21:50

東京ドームコンサートが終わって、アリスは再び母艦から飛び立っていった・・。

そうだった、29年前にアリスが活動休止と言った時、谷村は、「アリスは航空母艦で、それぞれがそこから飛び立ち、またそこに戻ってくることが出来る母艦である。」と言っていた。
29年前、私が行ったのは後楽園球場のファイナルではなく横浜スタジアムのコンサートで、その言葉を聞いた。
ALICE 1981年
谷村新司は、この29年間、素晴らしい曲を歌い続け、休息をとり、上海の音楽大学で教壇に立ち、そして帰艦した。

堀内孝雄もまた、精力的な音楽活動を続けてアリスに帰艦した。

2007年の谷村の「音帰し」コンサートで矢沢透が、ステージに登場した時、
再び三人が揃ったらどんなに嬉しいだろうと思った。

昨年3人が還暦を迎えて航空母艦に帰艦した。そして今年、東京ドームで再び
燃焼して「GOING HOME」の歌声とともに飛び立っていった。
再び何時の日か、3人がALICEというこの母艦に戻ってくるのか・・、それはわからない。
多くの人たちが、あの歌声に慰め励まされて頑張っている限り、ALICEは決して沈むことのない空母だと思う。

今朝「この人にトキメキっ!」に出演していた谷村新司が、
「山川異域 風月同天」と書いて、
(山や川には国境があるけど、風や月には隔てがなく同じ一つの天にある。)
「離れていても、一人ではなく、同じ風を感じ月を眺めている」という思いを込めた好きな言葉だといっていた。

次回は3人が70歳になった時に、再会を楽しみにしています。
「おかえり!」「ただいま!」と・・・・・。