天来門流金子卓義の蔵・・・2011/09/20 16:30

18日は心配していた雨もなく残暑の厳しい日曜日となりました。
午前中に、京都に注文してあった杉材で組まれた3連の書棚が搬入されました。
文政元年創業のヤマカワ家具の店主夫妻直々に搬入に来て下さいました。
せっかく建家の蔵が出来ても、内部に上手に収納する棚等がないと繁雑になり、金子卓義氏の遺作を後世に伝える事が難しくなるので、今回は内部の収納家具造作にもこだわりました。
それが、桐の家具であり杉の3連の書棚です。

杉の木目が美しく丁寧な仕事の見事な書棚が納品されました。
3連の一番奥は、奥行きを深くして、杉の引き出しをつけました。
この引き出しは、ダンボール箱で積み重ねられてしまう筆や硯の小物類が収納出来る様に考えてあります。書籍も図録など大型本が収納出来るように奥行きを持った棚を用意しました。
書棚の組立は午前中で完了。
杉の書棚

午前中は、気持ちの良い風が蔵をつつみ、ソフィも昨日買ったクールxクールの涼しい洋服を着て、
蔵の入口から家具の組立を見ていました。
ソフィ

さて、午後から、今日の大イベントが行われました。。。。。
それは、金子卓義氏の長男で若手書家の大蔵氏が、漆喰の白壁に文字を書きます。
午後から西日が強くなりかなり暑い日射しの中で、選んだ文字は「天鳳」。
まだ若い大蔵氏は、初めて壁に文字を書く難しさで緊張されたようですが、若いお弟子さん達の手伝いに助けられ一気に書き上げていました。

天鳳

蔵


ソフィ
              わたちは、暑いのでこちらでお休みしてました。。。
  村の関係者の方々も、暑い中、蔵の白壁に黒い文字が書かれる様子を見上げていまちた。
              無事に書き上げって良かったでちゅね。。。


蔵の山側には「天来門流金子卓義の蔵」と書かれました。
この地が近代書道に尽力した比田井天来氏の生誕の地で、その流れをくむ金子卓義氏の遺作を収蔵する蔵が完成しました。来月、お披露目が行われます。

天来門流金子卓義の蔵



ソフィ
                    皆様、ありがとうございました。

蔵の完成・・・2011/08/31 22:59

本日、蔵の完成で佐久へ出かけて来ました。。。
台風が接近していますが、長野県佐久地方は晴天でまだ少し夏の日差しが残っているよな・・。
足掛け3年で、蔵の完成に漕ぎ着きました。
初めに、この話を受けてこの場所を見に来たのが、2009年4月24日でした。
そのころブログを始めて、まだ2~3ヵ月だったので、その日の記事には仕事の内容はまだ書いていませんでした。

本格的な在来の蔵の収蔵庫を造りあげるには、数年はかかるとの話でスタート。
ようやく完成しました。
数週間後に京都で製作している収納の為の書棚が据え付けられる予定ですが。。。
蔵
何時もとは違う仕事運びで終始苦労がありましたが、月日の流れと共に思い起こすことでしょう。。。

高齢な棟梁は、昨年の棟上の後体調を崩して入退院を繰り返して、今日も姿を見せることは出来ませんでした。秋のお披露目の日もでには、元気な姿を見せてくれるように願っています。

当初の設計では考えていなかった石垣。・・・そんな予算が組めない・・・
地元工事関係の方の希望でお城の様な石垣が積まれて・・・。
なまこ壁の石は、信州佐久の鉄平石に白漆喰で、見事な職人仕事の仕上がり。

収納造作を桐材でとの、桐の木探し。。。津南森林組合。。
蔵

2009年4月の初めての佐久行きには、エーデルが同行。
その後、打ち合わせにも同行して、三時間近く車の中で待っていたり。。。
エーデルは、留守番させられるよりも、車ので待っている方が好きな犬だったんです。
そして、2010年1月26日、前日佐久に宿泊して現場監理を終えて帰宅した時から、エーデルの様子が・・・、そして2月の手術へ。その後、体調の悪いエーデルを残して佐久へ出かけることが出来なくて、Qさんが一人で監理へ。
上棟のお祝いには、朝のエーデルの様子を見てから遅れて出かけたこと。
エーデルが星になってから昨年秋に、久々に佐久を訪れたこと。
そして、今年6月始めてソフィを同行。「新顔でちょ。よろしく。」と挨拶。
その後、ソフィも数回佐久に通いました。。。
蔵とソフィ

中山道望月宿に、蔵が完成しました。
これから長い時間、建ち続けてくれると思います。。。
ソフィ
              まだ何回かは通いますよ。。。よろしくね。。。 by ソフィ

佐久・・・帰りは軽井沢経由で・・・2011/08/09 23:28

今日は、佐久の蔵に建具が付いたので見に出かけました。。。

ようやく蔵も完成に近づき、後は入口のたたき部分に石を貼る作業だけになりました。
あまり重量のある建具だと開閉が大変なので、防火の為に芯に桐材を入れて漆喰で仕上げてた建具は、スムーズに開閉が出来て良い出来上がりでした。
腰のなまこ壁も完成していて、石を押さえている漆喰のボーダーの丁寧な仕上げに、熟練した左官仕事を感じました。

今日の蔵の写真はありません。
α-55にSDカードが・・・、入っていなかったのです。。。
重い思いをして持って行ったのに、トホホでした。

佐久の用事が終って、いつものお蕎麦屋さんへお昼を食べにいったら、お休み。。。
なんとなく軽井沢へ寄道するつもりだったので、そっち方面へ車を走らせて、ワンコOKの
イタリアンピィツァレストランを発見。
それは、メルシャン軽井沢美術館の敷地内の涼しげな芝生のあるレストランでした。
そこで昼食をすませてから、軽井沢のドックガーデンリゾートに寄道。
さすがに、軽井沢方面は夏休で車が多いです。。。

軽井沢は、雷とスコールがあがったばかりで、少し涼しくなっていました。
ドックガーデンリゾートのランでソフィを遊ばせてから、初めて、ソフィにワンコメニューからアイスクリームを注文してあげました。ペロペロと美味しそうに食べていたけど、感激してくれたかな。。。
その後、ショップのセールで買い物をして、帰ってきました。 

ソフィは、本当に一緒に車で出かけるのが大好きみたい。。。。。。疲れ知らずです。。
                                             こんな一日でした。。。

ソフィ

            ソフィのお洋服とママのTシャツお揃いにしたんでちゅよ。。。 by ソフィ

今日は一日中 佐久でした。。。2011/07/04 23:08

今日は、朝9時半過ぎに佐久望月の蔵の現場到着。
すでに、津南から桐材が搬入されて家具の組み立てが始まっていた。
先月はまだ外壁が白壁ではなかったが、今回は外壁の漆喰塗りが終っていて
綺麗な蔵の姿が出来上がりつつあった。  先月はこちら→
蔵の白壁

なまこ壁

桐家具の組み立て

蔵の窓から

ソフィ





ベルナティオリゾート泊まり・・・2011/07/02 22:49

いよいよ佐久望月の蔵も完成間近になり、来週月曜日には、新潟県津南町から製材した桐材を佐久に搬入組み立てをする事になりました。
それで、今日は津南町森林組合へ搬入前の桐材の最終チャックに・・・。
ただ、Qさんが午前中東京で仕事がああったので、スタート時間が正午過ぎになってしまいました。

ソフィは、その間にフィラリアのお薬を貰う為に病院へ行って来ました。
先週の土曜日には、4.3kgだったのに今日は4.6kgになっていました。
順調に大きくなっています。。。。。

さて、午後4時までに津南に到着しなくてはならないので、休憩なく走って
約束時間に到着。ソフィには少し可愛そうだったのです。
でも、ソフィも森林組合事務所前で、早々にお仕事???
ソフィ

東京よりも流石に涼しく27度程度で気持ちよい風が吹いていました。

ただ、やはりこの時期だけに、無垢の桐材の組み立ては少し大変の様子。
フィンガー組みの予定が、桐材が湿気で安定せずダボ組みに変更になりました。
月曜日の早朝に佐久へ運んで家具の組み立てを始めます。
月曜日には現場立ち会いの予定です。もち、ソフィも・・・・・・。
桐材

さて、今日は当間ベルナティオリゾートのワンコOKのロッジに泊まります。
今までは、ソフィが一緒ではなかったので、ホテルの方に泊まりましたが、
ロッジ宿泊は初めてです。

ホテルフロントでチェックイン後、車でロッジ前まで。到着時間夕方6時。
ここは、レストランはワンコは入れないので、途中で夕飯ようのおにぎりを買って来ました。
ロッジ前には、ドックランがあります。到着してすぐに、ひと遊びしました。
ロッジ

明日は朝からここで早朝ランランです。
ドックラン
キッチンもダイニングも完備されていて、寝室は二階です。
ホテルの部屋より広くて快適。
ベルナティオ ロッチ

今日は疲れたのでここまで。。。

ソフィ 佐久へ行く・・・2011/06/08 22:09

今日は、佐久へ仕事で行って来ました。
もちろん、ソフィも一緒です。
今日の佐久地方は、日差しは強いものの木蔭ではなんとも心地よい風を感じました。
この佐久での蔵の仕事が始まったのが、2009年の桜の頃でした。
佐久へ仕事に来るときは、エーデルが病気をするまでは、いつも一緒でした。
ソフィ

現場で棟梁たちにソフィが挨拶をすると・・・、「新顔かい?」と笑顔で挨拶を返してくれました。秋口までの完成まで、あと何回かソフィも佐久へ通うことになりそうです。
ソフィ

蔵の外壁は、これから白漆喰を塗る段階に入り最終工程です。
蔵内部も、白漆喰で仕上げます。
中に桐板を入れ漆喰を塗って仕上げる蔵の入口の扉もこれから製作にかかります。
ここまで出来て来るとそれぞれの職方も、自分の仕事に力が入ってくるようで、職人の心意気でよい仕事にしようと頑張ってくれています。
大勢の人達の協力を得て、あと少しで完成です。
蔵

土蔵

********************************
帰り道は、上信越道佐久平のパーキングからスマートETCを抜けて、
「パラダ」ドックランへ寄ってみました。。。
ここは、たしか佐久平Pが出来た時、高速道路のスキー場としてオープンした場所でした。この辺りは降雪が少なく、人工降雪機のスキー場でしたが、スキー人口が激減した為か、いつしか内容が変わって昆虫館やドックランが出来ていました。
佐久平HWオアシスドックラン

写真の様な斜面に作られたランなので、ソフィは走ることは出来ませんでしたが、平日の午後で、誰もいなかったのでソフィのプライベートラン状態でした。
ソフィは、フェンスに沿って上ってり下ったりを繰り返していました。
下りは、初めはジグザクに下りて来ましたが、そのうちに直線的に下りて来ました。斜面をジグザクに下りることを本能的に知っていることに驚きました。

ソフィ

木蔭で気持ちの風が気持ちよかったのですが、ソフィは土をクンクンしたり、
枯れ草で汚い子になってしまいました。
でも、明日はシャンプーの日なので、沢山遊ばせて来ました。
ソフィ

ソフィもエーデルの様に、長距離ドライブが大好きなワンコになったようです。
帰りの車のなかでは、平然と眠っていました。。。。。

佐久望月へ・・・2011/04/25 23:44

久振りに佐久望月へ行って来ました。
昨日は暖かって様ですが、今日はとっても肌寒くて、現場での打ち合わせは
ブルブル震えてしまう程。ちょっと気を許して、東京と一緒の感覚だったのがいけなかった・・・。
浅間山にはまだ雪が残っていて、佐久や御代田の辺りの桜はこれか見頃を迎えるようです。
遠景のあちらこちらの山桜の色に、里の遅い春を見つけた様な・・・。
佐久望月

佐久望月

蔵の外観はここまで出来ています。
これから、いよいよ白壁の漆喰を塗ります。
今日は、建具の打ち合わせで、扉は桐材を芯にして漆喰を塗って防火扉に仕上げます。
蔵

蔵 内部

       



今日は津南へ・・2011/02/25 23:24

長野県佐久に建設中の蔵に納める収蔵棚を造作する桐材が、さね継ぎが出来上がったので、本日は新潟県津南町の森林組合へ出かけて来ました。。。

今日の東京は4月下旬の気温で、関越を走っていると車内の暖房を冷房に切り替えた程の暑さでした。赤城PAから眺めた谷川連峰の雪の様子が春ぽく感じられまた。。。
でも、関越トンネルを抜けたら、やっぱりそこは雪国でした。除雪した雪のかたまりが、道の脇に雪層を表していました。
今日は雪になるには多少気温が高いのか、小雨模様で視界が白く霞んでいました。

津南の森林組合へ到着し、1月初旬に乾燥が終わって一枚一枚の板の形状になった桐材が、そりを矯正し表面のかんな処理とさね継ぎが終わった状態を作業所で確認。
1月の桐材が、収蔵棚を造作つる部材ごとに整えられていました。
桐板
3mものの部材を仮組みしてもらいました。
並べた桐材は、桐の目が思っていたより整っていて綺麗な桐の白さが表れていたので、ホットしました。そして桐の香りがかすかにしていました。
あの桐の木がこんなに綺麗な桐材になりました。
いよいよ次回はこれを組み立てです。。。。。
桐板

桐板

さて、ここまで来たので今晩は苗場泊まりです。(前から予約済みですが・・・)
夕方から雨は雪になり、夜8時過ぎの湯沢から苗場までの峠は、かなり雪が降っていました。雪国まで来て、雪景色の写真は一枚もup出来ず・・。運転していると・・・。
そこで、地ビールの写真を撮してみました。
こしひかり越後ビール、辛口ビールでした。。。
地ビール

農家レストラン 職人館・・・2011/01/19 21:46

今日は、蔵の仕事の打ち合わせで信州佐久へ行って来ました。
佐久望月は、雪の少ない土地なので日曜日に降った雪が少し残っている程度で、
今日は気温も4~5℃で、それ程寒くはありませんでした。
工事の再開は、4月頃。。。

午後からの打ち合わせだったので、昼食に職人館へ行ってみました。
ところが、水・木曜日は定休日!
ガラガラと戸を開けて、「お休みですか?」と声を掛けたら、
「休みなんだけど・・・。せっかく来てくれたのに、悪いな・・。どうぞ、お入りなさい。」と
招き入れてくれて、「貸切で、ゆっくり食事をしていきな。」と。
「定休日なのに・・・、良いのですか?スイマセン。」と、ご主人の親切が嬉しいランチタイムを過ごしました。

職人館は、手打ち蕎麦と地元の食材を利用した伊・仏・和料理の古民家を利用した農家レストラン。。。
前回訪れたのは、初めて望月へ来た時、その時の記事はこちら。今回で二度目です。
農家レストラン職人館
今日は、ランチメニューの「山里にきけ膳」4200円をいただきました。
村の豆とうふ+季節の3品+十割そば+茶菓+抹茶 のコースです。
かなりお腹がいっぱいになってしまいました。。。。

村の大豆。。味が濃くて美味しい。。お豆腐の写真は撮影忘れ。。
季節の3品は、
蕎麦粉のガレット(クレープ)で、卵は放し飼鶏卵。ほどほどの塩味とゆずの香りが美味しさを引きたてていました。
りんごのサラダは、数日前にご主人が見つけたと云うふきのとうが苦味を添えていました。 
そばの実と雑穀米のリゾット。 もう、お腹がいっぱい。 お蕎麦の入るところが・・。
季節の3品

もちろん、十割そばは歯ごたえ十分。。。口の中に広がる蕎麦の香り。。
十割そば

干し柿と紫米のデザートで〆。。。ご馳走様でした。。。
茶菓

次はどんな季節のお皿に出会えるのか楽しみです。。。。。
午後の仕事は、お腹がいっぱいなのに、お茶うけの漬物も美味しかったな~。
今晩は、夕飯なし。

仕事初め??・・・2011/01/06 20:30

オフィスは明日から仕事開始なんだけど、今日は新潟津南で仕事初めと言う事で・・。
雪の仕事初めでした。

実は、昨日朝万座を発って、新潟十日町へ・・。
関越道沼田過ぎから、谷川岳連峰の高峰の雪姿を眺めながら、関越トンネルを抜けると、そこは雪??じゃなくて、晴天でした。周りの風景も、路肩の雪が申し訳け程度でした。例年よりは雪が少ない様で、国道の路面も乾いた状態でした。
ところが、今朝は雪・雪・雪・・・。さすが、越路の雪はドカ雪です。
一晩で40cmから1m近く積もることも・・。屋根の雪が自然に落下してくる・・。
風景は真っ白な雪景色。雪国の人達は、手際よく除雪して普通に生活をしている。
今日は、一日中灰色の空から雪が降り続け、積雪が増えて行くんだろう・・。

東京への帰路、関越トンネルを抜けて、赤城辺りでは風花になり、関東平野に入ると、
夕焼けの景色。。。西日で眩しい。。高い山のあちら側とこちら側の違い。
雪国の生活の大変さを、ちょっとだけ実感した一日。

さて今日は、昨年末に製材した桐の木が、蒸気をかけあく抜き乾燥が終ったとの連絡を受けて、今日はその状態を見に出かけた。
乾燥した板一枚一枚が、大分軽くなっていた。
自然にアク抜き乾燥するには、一冬雪にさらしてさらに天日乾しをするのが本来なのだが・・。
これから、必要な板サイズにさね継ぎ作業をして行く。
桐の木の乾燥
桐の木