風花草紙

相馬野馬追行事が行われた。。。

甲冑姿の武者行列を繰り広げ、勇壮な神旗争奪を繰り広げる姿は、今までに
一度はＴＶのニュースなどで見たことはあるのではないだろうか。
この祭は、坂東武者平将門軍の軍事訓練に起源すると言われているから、
今から千年近く遡る事になる。
そしてさらには、原発事故に見舞われている福島の相馬地域の重要無形民俗文化財に指定されている行事である。

今回、震災への鎮魂の思いをこめて規模を縮小して行われたそうだ。
規模の縮小は、地震と津波の被害で愛馬や武具甲冑を失い、さらには原発事故による避難地区指定の為に相馬の地を離れなくてならなくなった人達が参加することが出来なかった事にも起因するようだ。
今ここで、津波や原発事故に負けてはならないとの思い、そして、相馬の人達は、各自が馬を飼いそして甲冑装束を伝えて、この祭に参加して来たことを知って、野馬追行事への熱い思いが伝わって来た。
今回、原発事故による避難で愛馬を置いて避難しなくてはならなかったことや、
原発事故現場へ向かう人が馬の世話をしてくれた話、痩せた馬の映像には胸が詰まる思いがした。

今、原発事故によって相馬の地を離れている人達が、再びこの相馬に戻って、
自分達の誇りであるこの野馬追の神事を行列を行える日が来るの事を・・・。
何年先になろうとも、相馬の人達の心の支えであるこの祭が今までの様に
賑やかに行われる日が来ます様に。。。
故郷へ戻れます様に祈っています。