ある機長の話・・2010/06/29 20:43

日曜日に海のガーデンへ遊びに見えたのは、J▲Lの元機長で、この3月に退職した友人夫妻でした。
60歳定年ですが、普通であれば2~3年延長が可能なのですが、ご存知の会社事情により、退職されました。
久々の再会は、彼が、入社後訓練を受けたのが、カルフォルニア・ナパだったとの事で、先日戴いたナパのケンゾーエステートの白ワイン「Asatuyu」を味わいながら、話が盛り上がりました。

パイロットや整備士は、積み重ねた経験が大切な職種なので、今日のJ▲Lが大量な退職者を出すことは、数年後に問題となるのでは・・・。
技術、技能を伝承する事が、これからの仕事だと思っていたのに、それが果たせないことが、残念でならないと・・。
世界的にこの不況下で、人材教育が軽視され、ヨーロッパでも1年たらずで、コクピットへ・・の考えがあるそうです。あとは機械任せ・・???

若い頃は、先輩の背中を見て技術を盗み、何時でも先輩の話を聞こうとしたが、今の人たちは、そんな様子は全然見られない。時間外は別々!
「あの機長と乗ったら、こう言われた・・。」とメールが飛び交うだけだと嘆いていました。

入社当時はコクピットには、まだ飛行機乗りの職人が座っていて、よく頭を殴られたと嬉しそうに懐かしく話されました。蹴っ飛ばされる事はなかったけどと・・。

空の安全の為に、人を育てる事が大切な事である事は言うまでもないことです。J▲Lは、再建の道でこのことを決して忘れないで欲しいと思います。

本当は、ラストフライトに搭乗したかったのですが、今回は叶いませんですた。
彼は、外国の航空会社でまた空を飛ぶので、今度は彼の飛行機に乗る約束をしまた。