5歳までに舌が決まる!・・・2010/06/02 23:19

先月、新聞夕刊で「5歳までに舌が決まる!」と云う見出に惹かれました。
「国家の品格」で日本論を展開した数学者の藤原正彦さんの文章でした。


・・・・・「5歳頃までに味覚が決まる」というのは本当かもしれない。
我が5人家族の中で私の味覚が圧倒的に劣るからだ。私は2歳までは人並みの食生活だったが、その後・・・引き揚げで食うや食わずの生活、引き揚げ後も・・・貧困生活だったから、味覚が開発されなかったらしい。

女房は年を経るとともに凝った料理を作るようになった。そのせいか、味覚は長男、
次男、三男と後でうまれた者ほどよいような気がする。

三男などは、・・・「うーん、こぶだしが効いてるね」などと言い当てる。私は、心中、「そんな生意気を言うより学問に没頭しろ」と思うのだが、女房は「料理した人の工夫に気付きほめるのは最高の食事のマナー」とほめる。・・・・・


「味覚音痴」なんていう言葉があるが、子供の頃に覚えた味覚は一生付いてまわる。
「食べず嫌い」も、子供の頃に口にしたことがなかったから、大人になっても口にしないだけの場合もある。
料理上手な家庭に育つかどうかは、優れた味覚の持ち主になれるかどうかの分けれ目とも言えるのかも・・・。

今から、優れた味覚の持ち主にはなれないけど、料理の工夫に気付いてそれを話題に褒めながら、食事の会話が出来たら、最高に楽しい食事が出来るでしょうね。