桐の製材・・・2010/11/25 23:51

先週伐採した桐の木の製材に立ち会う為に、新潟県津南町の森林組合へ行って来ました。
伐採した時から、外れの桐が7本中の半分以上だったので、必要な板材が切り出せるか心配しながら、早朝に車で新潟へ。。。
津南町の森林組合に運び込んだ桐は、ここで板材に製材して、蒸気でアク抜きをし、棚の組み立てに必要な細工をします。
本来は、桐の木は板にしてから、1~2年程ねかせてアクを出し乾燥させて、あの白い板になります。それを今回は、蒸気でアク抜きをして乾燥する方法をとります。

使えると思っていた丸太を断裁機にかけると、中に大きな穴が・・・。
木取りは、その木の状態によって決めざるをえませんでした。
木目が縦縞に表れる柾目と、木目が不規則な等高線形に表れる板目、どちらにしても、オペレーターのMさんは、必要な寸法の板を切り出せる様に四苦八苦。ご苦労をおかけしました。。。

足りない木材は、森林組合が持っている桐から切り出すことにしました。
流石に綺麗な板が切り出せて、作業もスムーズに進みます。
餅は餅屋に任せるに越したことはないな・・と、感想。。。

そうそう、断裁機にかけた丸太のなかから虫が!
慌てて虫が這い出して来ました。虫にとっても迷惑な話!
・・・虫は嫌いなので、その写真はなしです。・・・


桐の木・・・2010/11/18 23:41

新潟の十日町へ桐の木を切りに行って来ました。。。
信州望月の蔵の内部に桐材で収蔵棚家具を造るために、桐の木を伐採して
桐板に製材することになったので。。
夏頃に、桐の木7本を調達してあったので、今日伐採しました。
昨今は、桐の箪笥の需要が少なくなったので、畑の端に忘れられた様に桐の木が立っています。今回伐採した木の中には、70年程の年月を風雪に耐えた来た木もありました。ただ手入れがされた木ではないので、倒してみないと木の状態はわかりません。真中に穴が開いていそうだとか・・。
桐の木

チェンソーでの伐採は、3分足らずで一丁あがりでした。早い!
中に空洞があったりすると、チェンソーが木に食い込んだと思ったら、バリバリと音をたててあっと言う間に倒れてしまいました。
伐採

計測している幹は80cmありました。
これらは、津南町の林業センターへ持ち込み製材をします。
7本伐採して、利用出来る部分は必要部材に一様足りると思いますが、
思っていたよりも内部の空洞が目立ち、利用出来る部分が少なくなりました。
切り口

伐採した1本の木の内部に、日本蜜蜂が御覧の様に・・・・・。
本日の収穫??後日蜂蜜を採取してビンに詰めてくれる様にお願いしてきちゃいました。。。
だって、このまま持ち帰っても如何していいかわからなかったので・・・。
ちょっとナメテみたら、あっさりとした甘さで美味しかったですよ。
蜂蜜



久し振りの遠出・・・2010/10/29 23:47

今日は雨かなと覚悟していたけど、雲は多いながらも晴れ。。。
今年の2月からエーデルが遠出出来なくなってから、長野佐久の蔵の現場へ車で出かける事が難しくなって、Qさん一人新幹線で出かけていた。
今日は、9ヶ月振りに車で現地へ・・・。
関越藤岡JCから上信越道を妙義の岩山を左に見て、今日は空が高い~なと感じながら佐久平目指して快走。。。。。
上信越道の空・・

午前中に現場到着。。
すでに下塗りの土壁を塗り終わっていて、これから来年の春まで乾燥させて、
来春から白壁の漆喰を塗り始める。
蔵
1時間程、軒裏の納まりや腰壁のなまこ壁の詳細を打ち合わせ。
ここでも数日前から、後ろの山に熊が出没しているそうです。
職人さんは、ラジオの音量を上げて作業しているとか・・・。熊、出没注意!!

久々の遠出で、望月での仕事が終わってから、東御市(とうみし)和(かのう)の玉村豊男さんのヴィラデスト・ガーデンファームアンドワイナリーで昼食をとり、
その後、上田、丸子から大門街道(国道152号)、白樺湖、原村、そして南諏訪から一宮御坂、御坂みち(国道137号)、河口湖、東富士五湖道路を須走へ、
御殿場から大井松田と走り、湯河原へ。。。
上田から約320Km、朝の東京スタート時からだと約500Kmを走行。

久々の山道走行。。。アウディ老車も気持ちよく走ってくれた。。。
大門街道の最高点は標高1441m。
標高750mぐらいから、木々の赤や黄色が綺麗になり、800mの紅葉が見頃でもっとも綺麗でした。。。(車を停めないので写真はなしです・・・)
原村付近で見た、夕暮れの空の色・・・、美しい橙色が雲間に広がり刻々と変化し、最後はブルーグレーの綺麗な色が印象的だった。。










建て前2010/05/31 17:28

昨日は、時々ブログで書いていた長野県佐久の蔵の建て前でした。
書家の金子卓義氏の遺作を収蔵する蔵の棟上げを行いました。
棟上げ
今回は、木材を組み上げるのに金物を使用しないで、すべてをほぞで組み上げました。木材は桧と屋根の大梁は松を使用しています。
建て前祝い
真新しい桧の香りのする木組みの下で、卓義先生が揮毫したお酒を酌み交わし、地場で採れた山菜の天ぷらやわらびの味噌汁、草餅で祝いました。
山からは、キジの鳴き声が・・・。

出席した方々は、漸く形が見えて来て、それぞれの想いを持たれたようです。
上棟全景
まだまだ完成までは2年近くかかります・・・。