原発事故に思うこと・・・2011/03/25 21:51

大地震から二週間が経ちました。
まだまだ被災地に救援の手が届かない所があると云う報道に、
今回の被害がどれだけ広域に及ぶ、あやゆる手段が壊滅状態に陥っているかが
イヤと言う程に思い知らされる。
今の日本なら大地震が来ても、数日で援助物資が行き渡るものと安易な考えを持っていた事を反省。
それに「想定外」の津波によって引き起こされた原発事故が、東北関東特に
福島県に二重苦の追い討ち。

我が身が放射能に汚染される事も恐れずに、原発事故現場に赴く人達に、
どんな言葉をかけたら良いのか・・・。ただただ頭が下がるばかりだ。
昨日、放射能汚染で負傷された作業員の方々が、大事に至らない事を祈ることしか
出来ない。

連日の報道から覚悟はしていたとはいえ、放射能汚染による野菜の出荷停止、
そして、世界でもっとも安全で蛇口からの水が飲める国であった日本の水に、
放射線量の規定値以上の数値が。
これは乳幼児に対する規定数値とのことだが、水が汚染されたことには違いはない。
宇宙からも放射能は降りそそいではいるから、人間は放射能から完全に逃れる事は
不可能で、ある規定以下の放射能線を受けながら日常を過ごしている。

自然脅威は、人の計り知る事が出来ない力である。
人は、叡智を集め有史以来の地震や津波の分析研究を行い、時々怒り震える大地や海に備えて来が、でも、自然は人の想像を遥かに超える力を持っている。
だから、人は自然に対して謙虚に敬う気持ちを持ち続けなくてならない。

今起きている原発事故は、海底のプレートが動いた事が発端であることは事実だが、
その後は自然を軽視した人間による人災である。
福島第一原発の設計に携わった元技術者の言葉に驚愕させられた。

「福島第一原発を設計した当時(1967年)は、米国のGEの設計図をもとに設計したので津波は前提になかった。日本で事実上初の原子炉設計だけに知識は乏しく、耐震設計基準についても判断できなかったと思う。その後、津波の対応は日本独自の設計で織り込まれる様になった。しかし、推定で最大10mとされる今回の大津波より想定規模ははるかに小さいものであった。また、地震の規模はM8.0以上の地震は起きないと社内では言われた。今回のM9.0の巨大地震は想定外であった。」

地震国日本で、津波が来る事を想定せず、巨大地震は発生しないとの基準で、海辺に原子力発電所を建設したことは、人間の思い上がり以外のなにものでもない。
「想定外」は、万全を尽くした上で許される言葉ではないか。
いったい原発は、国民への安全に対しどのような基準・対策によって建設されて来たのか。門外漢ながらもそのことを知りたいと思う。

万全を期した上で生じてしまった事故だとは到底思えないので、政府・原子力安全保安院の言葉に怒りを覚え時には空しく聞こえてくるのは、私だけでしょうか。。。






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