双葉葵・・葵桂・・2010/05/17 22:19

葵祭に欠かせない、「葵桂」・・・
「葵桂」アオイカツラが植物名???「葵カズラ」???
ようやく理解出来ました。

「葵桂」は「きっけい」と読んで、葵と桂の葉を組んで祭りに参加される方々の頭や胸元を飾ったり、腰輿や牛車に飾りつけるものをさします。
葵桂
「葵」は双葉葵の事で、茎が地をはって伸びる馬の鈴草科で、葉の形がハート形をしていて、伸びた茎が二股に別れて葉を付けるので双葉葵の名がつき、下鴨神社の神紋で加茂葵の別名もあります。・・・ただ葵と言うと立葵を指す様です・・・

「桂」は、雌雄異株の落葉高木で、黄緑色の円形の葉をつけ秋には黄色く紅葉します。葵祭で用いられるところから加茂桂の名がついています。

葵祭の前に、この双葉葵と桂の枝葉を絡ませて「葵桂」を作り飾りとして用いるのです。
飛鳥時代聖徳太子の祖父にあたる欽明天皇の御代から続くとされる葵祭は、凶作が続き、「葵を飾り祭りを行って待てば地上に降りよう」との神託を受け、五穀豊穣を願って葵を衣装や冠そして牛車に飾って祭りを行ったと伝えられている。また、葵は女性で桂は男性を表しているので、いっしょに用いるとか・・・。

下鴨茶寮の御膳についていた双葉葵を、持ち帰り水揚げをしたら、しゃきっとしました。思ったより丈夫でしたが、根付かせるのはちょっと無理かな・・・。
双葉葵
上賀茂神社では、双葉葵を株分けして里親として育てる「葵プロジェクト」を行っている事をしりました。かつて群生していた双葉葵の植生に協力を求めています。

黄門様の「この紋所が・・・」と印籠に描かれていたのは、この葵の葉が3枚描かれた「三つ葉葵」・・・。徳川家の紋にもなっています。それは、三河国が上賀茂神社の領地であったからとか・・・。